帰化面接内容について

帰化とは、「その国の国籍を有しない者(外国人)からの国籍の取得を希望する旨の意思表示に対して、国歌が許可を与えることによって、その国の国籍を与える制度」です。(国籍法第四条)そして帰化申請とは、外国人が日本国籍を取得する手続きのことです。日本では二重国籍は認められていないため、それまでの外国籍を失うことになります。さらに元の国籍に戻したいと思っても、国籍を取り直すことが大変難しい国もありますので帰化には十分な検討が必要です。

➡「帰化申請とは

1) 面接について

〈概要〉

面接の目的は


・提出された書類が正しいかの確認 。

・日本人として認められる日本語能力があるかの確認。


が主となります。基本は個人面接となり面接官と一対一で行われることが多いです。ただ、既婚の場合は配偶者と一緒に2人で行われる場合もあり、時間は30分から1時間程がほとんどです。


〈時期〉

正式受理がされてから、2〜4カ月後に、担当官から面接のオファーが(通常は帰化申請書に書いてある携帯番号に)入ります。法務局は平日の昼間にしか連絡をして来ない為、着信に気を付けておきましょう。また、帰化申請の面接(面談)は15歳以上の申請者全員が受けることになります。お子さんなどは学校の長期休暇を利用する等面接の時期を考え帰化申請書類を申請する必要があります。

2) よく聞かれる内容 

面接で聞かれる内容は、以下の分野に分けられることが多いです。


①現在までの経緯・・・帰化する意思に関しての確認のため

来日したきっかけや動機 

来日してから現在までの住居歴や職歴        

帰化したい理由    など


②仕事について・・・今後安定した生活を日本で送ることができるか確認のため

現在の会社名、業種 (申請した内容と合っているか)

業務内容(持っている在留資格に沿った業務内容についているか)

職場の人間関係   など


③家族について・・・申請者の人となり、帰化希望の確認のため

本国の親/配偶者、帰化に関して賛成しているか

同居の家族の有無

本人以外の同居家族の帰化希望に関して 

配偶者の状況(仕事状況等) など


④素行関連・・・嘘なく正直につたえる。滞納がある場合はまずは支払を。

納税状況 

来日してから現在までの法令違反の確認     など


3)日本語テストに関して  

日本語能力テストは申請者全員に行われるわけではありません。必要となった場合、その内容は法務局によって違ってきます。文字の変換問題や文章問題が出されることが多くN3以上※1程度の日本語能力が必要とされています。ただ、昨今それ以上のレベルの問題が求められる場合も出ております。


・変換問題(10問前後)

カタカナ・ひらがな・漢字をそれぞれに書き直す問題。

例)

あいすくりーむ⇒アイスクリーム

やきゅうちーむ⇒ヤキュウチーム

トウキョウ⇒とうきょう

ハンバーガー⇒ハンバーガー

今日は月曜です⇒きょうはげつようです

日本語は難しい⇒にほんごはむずかしい


・文章問題(5問〜10門前後)


200字程度の文章を読み、質問に応える。                   

日本はごみの分別を細かく行います。燃やすことができる可燃ごみ・缶やペットボトルなどの資源ごみ・燃やすことが出来ない不燃ごみ。などさまざまな種類があります。私のマンションでは、可燃ごみは月曜と水曜に出すことができます。

マイバックを持ち歩いたり、使えるものは捨てずに使ったり、ごみを少しでもへらし環境に優しい生活を送れるようにいしきして生活していきたいと思います。


Q1 ごみの種類は何種類あげていますか?

Q2 可燃ごみは何曜日に出しますか?


・指示されたことを3〜4行で日本語で書く

Q明日の予定を教えてください。


明日の日曜は仕事がお休みです。私は、友だちと買い物に行きます。

電車の中で読む本がほしいので、本屋へ行く予定です。

その後は、いっしょにラーメンを食べます。


※1 N3以上の日本語能力について

JLPTのN3レベルでは、日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができるとされています。

・読む

読む能力については日常的な話題についての理解だけでなく、新聞の見出しなどからおおまかな情報を読み取ることも可能なレベルです。少し難易度の高い内容の文章は、簡単な言い換えの表現などを与えることで内容を理解することができます。


・聞く

日常的な場面で、やや自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、話の具体的な内容を登場人物の関係などとあわせてほぼ理解する事が出来ます。


➡「外国人と話す日本語

4) 注意すること


面接に臨む際の留意点としては、以下3点挙げられます。


1.提出した書類はよく読んでおくこと。

2.聞かれたことに対しては素直に答えましょう。嘘をつくのは厳禁です。

3.きれいな服装で臨みましょう。


法務局は嘘や矛盾を嫌がります。ですので、提出した申請書類と矛盾が出てこないように、しっかりと提出書類の内容を頭に入れて臨むことが大切になります。


5) まとめ

今回は帰化申請後に行われる「帰化面接」に関して紹介しました。

「帰化」すると戸籍や参政権、日本名などが取得でき、日本人と同等の権利を持って生活していきます。ただ、その手続きは多くの書類の用意から始まり、その後の面接まで様々な手続きがあり労力や時間が必要です。

「帰化申請」に関して考えていらっしゃる方、当事務所にてサポートお手伝いしておりますので、是非ご相談ください。


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